東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

strong>[2020年4月4日]

【大阪杯】G1ホースが5頭出走しても外せないのは…

コロナ禍が地球規模で拡がり、長期化しているのを見ると、まるで形を変えた「第3次世界大戦」であるかのようだ。どこもいい意味で戦勝国になることを祈るのみ。

無観客競馬がとりあえず皐月賞までは続行されるという。この無観客競馬が競走馬にどのように影響しているか、川田将雅騎手が興味深いことを語っている。

「本来、馬は草食動物なので肉食動物から逃げられるように、気配を敏感に感じ取る特性があると思います。繊細な生き物なので、特に人気を背負う馬ほど、パドックでは人の視線を感じているはず。今はそういう心理的な負担が軽減されているでしょうし、僕が乗った限りで感じるのは、無観客だから能力を出せなかった……という馬はいませんね」(サンケイスポーツ 3/31)

さすがに、今やナンバー1ジョッキーの誉れ高い騎手の見識である。

それで思い出したのだが、昨年のダービーで大本命サートゥルナーリアがスタート前に落ち着きをなくして出遅れ、4着に凡走したことだ。スタート地点にビニールを敷いて陣取っていた居酒屋「青夷」の常連たち。酒盛りしながら声援や罵声が飛ぶ。なかでも口撃機関銃ヤマの大声は競走馬の耳をつんざいただろう。そうするとサートゥル興奮凡走の真因はヤマの張り上げた騒音という方程式が成り立つ。川田くん、ありがとう。真相がわかってホッとしましたよ。

さて、吉祥寺の居酒屋「青夷」はカウンター席に一人分ずつ空けても5~6人は座れる。そんなわけで、在宅勤務が多いが、常連の店だから、そこそこに客がいる。でも、口撃機関銃ヤマは外出が怖くなったと怯えながらも、G1なら黙っていられない。毎度のごとく自信の本命でダービー2着馬の⑧ダノンキングリーを軸に人気馬4頭をからめるらしい。ギャンブル狂師ミノ先生もヤマに同調しながらも、⑧を軸に人気薄に流すという。穴党のマスターは三冠馬と三冠牝馬を両親にもつ超良血馬の⑩ジナンボーの先行粘りに期待するとか。

さすがにカラオケスナックを自粛していささか声量落ちを心配している呑気なおじさん登場。G1馬5頭が出走しても、G1に届きそうで届かないG1級の⑧ダノンキングリーはやはり外せない。もう1頭はなんといっても川田騎乗は心強い③ブラストワンピースを狙う。人気馬どうしだから厚めに買ってみる。

無観客競馬は仕方ないとしても、なんとか中止にならないことを祈りたい。競馬ファンには週末の空白は耐えがたいのだ。

大阪杯

③-⑧ ワイド1点で勝負する

③-⑧の2頭軸で3連複総流し10点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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