境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

シンザン記念・フェアリーSの回顧

第54回シンザン記念(GⅢ)
1着サンクテュエール
2着プリンスリターン
3着コルテジア

ラップ:
12.5-11.1-11.8-12.6-12.2-12.2-11.5-12.0
時計:1.35.9


日曜日の京都芝、馬場差は+0.8秒。土曜日ほどではありませんでしたが、やはり時計の掛かる馬場。それを考えれば平凡に見える1.35.9秒という時計も、決して悪いものではありません。48.0-47.9秒のほぼ平均ラップから、上がり3Fが12.2-11.5-12.0秒という瞬発力ラップ。後続が4馬身ちぎれたことも含めて、上位2頭は字面以上に良い馬だと思います。

もっとも。この日の京都は、徹底した内前有利の馬場設定で、外を回した差し馬はほぼノーチャンスという状況。上位2頭はそのトラックバイアスを存分に活かした競馬だったので、その点で鵜呑みにしきれない部分もあるかと。

勝ったサンクテュエールは、スタートこそ出たものの二の脚がつかずヒヤッとする場面。ただ、そこからのリカバリーがうまく、ラチ沿いの3番手という絶好位での競馬が叶いました。直線も、先に先頭に立ったプリンスリターン1頭に的を絞れる隊列が良かったですね。

本命に推したプリンスリターンは惜しくも2着。あそこまで行けば勝たせてあげたかったところですが、これも競馬ですから仕方ありません。それでも、強気の競馬で叩き合いに持ち込み、ゴール寸前まで粘ったのですから内容は勝ちに等しいものだったと思います。
血統的には、過去にもツヅミモンを送り込んだストロングリターン。重賞戦線に名乗りを挙げる馬はほぼ皆無といっていい状況で、主戦場も条件戦、何ならローカルというマイナー血統。こういう血統が活躍するのがシンザン記念というレースなんですね。来年以降も思い出したい血統傾向です。あと、今年は該当馬がいなかったダンチヒ系保持・内包馬もお忘れなく。

人気のルーツドールは、確かにトラックバイアス的には苦しい枠と立ち回りになりましたが、それを差し引いてもあまりに何もない敗戦。初戦の内容が濃いことは誰の目にも明らかですが、今の京都とは真逆と言っていい高速設定で出されたものだと考えれば、こういう重たい時計の掛かる馬場に対する経験の無さを露呈したという結果でしょう。若駒の難しさというヤツですね。

タガノビューティーは、馬場自体はダート馬であるこの馬にマッチしていたはずですが、内前有利の設定を考えれば位置取りが後ろ過ぎますし、4角外回しも歓迎できるものではありませんでした。それでもジリジリ差を詰めており、6着ながら情状酌量の余地はあるかなと思います。
新馬、プラタナス賞の内容が、近年のダート馬の中でも屈指のハイレベル。次走はヒヤシンスSでまたダートに戻るとのこと。適条件でどこまで高いパフォーマンスを叩くか、改めて注目したい1頭です。


第36回フェアリーS(GⅢ)
1着スマイルカナ
2着チェーンオブラブ
3着ポレンティア

ラップ:
12.1-11.1-11.7-12.1-12.0-11.8-11.2-12.0
時計:1.34.0


まさにロケットスタートという言葉がピッタリ当て嵌まる抜群のスタートを切ったスマイルカナが、最内枠から最短経路を通っての逃げ切り勝ち。まだ内が有利な中山芝のトラックバイアスを最大限に活かした格好とはいえ、危なげない逃げ切りには驚かされました。
これで2戦続けて中山マイルを逃げ切ったことになるわけですが、その中身は全く異質。前走が半マイル48.3-46.5秒の後傾瞬発力ラップであるのに対し、今回は47.0-47.0秒の平均的な持続力ラップ。初戦も逃げ切り勝ちですから、自分のリズムで走れれば強いということでしょう。
どちらかといえばパワータイプのディープ産駒で、今後、時計と上がりが速い馬場に対する適性が問われることになるでしょうが、GⅠ級の素質馬は基本的にスローからの瞬発力比べに強い馬が多いので、そういった脚を使わせない、今日のような流れを自分で作れる強みを活かせば、あるいは大波乱を呼ぶシーンがあるかもしれません。

2着チェーンオブラブは、道中、中団馬群の中でシッカリ脚を溜め、4角大外からメンバー最速の脚を使って2着。前走が多少脚を余した感のある4着だっただけに、これくらい走れても不思議なかったということでしょう。
惜しむらくは、前にいた断然人気馬アヌラーダプラが意外に伸びあぐねたこと。マーク間違えとまでは言いませんが、アヌラーダプラをアテにした位置取りと仕掛けのタイミングにも見えたので、思ったより相手が伸びなかったことは多少なりとも誤算だったのではないでしょうか。

ポイントとして挙げたいのは、上位2頭が母父ディストーティドヒューマー、ストリートクライと、ともに米国血統だったということ。

実は、昨年の当レースにおいて、予想コラム内で「米国ダート血統保持馬が狙い目」と指摘しました(それを根拠に本命馬を母父ストームキャットのアゴベイにしていました)。
その昨年が米国性の薄い血統馬で決着したこと、候補馬の数が多く絞り切れないという理由で、今回は予想コラムでも言及しなかったのですが、最近のフェアリーSは、この米国ダート的なパワーの重要性が増していると感じます。

以前のフェアリーSといえば、1800以上の距離経験を持った馬が優勢で、血統的にはサドラーズウェルズなど欧州血統持ちが頻繁に好走していました。
しかし、最近は1800以上の距離経験がほとんど問われなくなり、それと同時に米国ダート血統が頻繁に好走するようになっています。

返す返す、昨年の結果がどうも釈然としないのですが、来年以降のフェアリーSは、この米国ダート血統を重視したいところです。もちろん、今年の結果だけで見限れないキングマンボ系保持馬も一緒に。

話を今年のレースに戻して、断然人気を背負って敗れたアヌラーダプラについて。

単純に言えば、力のいる馬場、平均ラップの持続力比べに対する経験不足が出てしまったということでしょう。この馬の持ち味は、溜めての瞬発力(しかも速い上がりの)ですから、今日の馬場と展開では全く持ち味が活きなかったということです。追走しているだけでなし崩しに脚を使わされ、直線に向いたところではもうガス欠になってしまったのでしょう。
能力があることは前走を見ても明らかなので、今後、軽い芝で高速上がりを求められる形なら巻き返しはあると思います。今日の結果だけで才能を見限るのは危険でしょう。

有馬記念のアーモンドアイ、シンザン記念のルーツドール、そして今回のアヌラーダプラと、高速東京と他場との適性差が如実に表れる結果が続いています。
同時に、その適性差を能力差で難なく克服してしまったコントレイル、この馬の強さが改めてクローズアップされるのではないでしょうか。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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